アクションゲーム開発日誌① ~ 2Dアニメーション製作ツール『Anima2D』の紹介~【Unity技術】

こんにちは! onidoraです。恐ろしく久しぶりにブログを書きます。

まず始めに、嬉しいお知らせ!

今年3月にリリースしたケモミちゃんの旅が100DL突破しました!
www.dlsite.com

初めてリリースしたゲームだったので不安もたくさんありましたが、
「ケモミちゃんかわいい」「アクションが良い」「続きが気になる」
などなど、嬉しい感想をいただけて圧倒的感謝です!

頂いた意見を糧に、アップデート&次回作の開発も頑張っていこうと思います。

やっちゃうぞ~!

当記事はそんなノリで始まる『アクションゲーム開発日誌』というシリーズ記事です。

2DモーフィングツールAnima2Dとは?

assetstore.unity.com

2D上で静止画をアニメーションさせる方法として、皆さんはどのようなものが思い浮かぶでしょうか?

アニメ映像のように、コマ送り? いまならVtuber市場を占めているLive2Dが思い浮かぶ方が多いかもしれません。

Live2D技術のように、2Dイラストを単純なコマ送りアニメーションではなく、パーツごとに分割し、変形させて動きをつける技術を『2Dモーフィング』というそうです。
※今後のために覚えておくといいかもしれません!w

そして『Anima2D』はUnity上で動作する(Live2Dのような)2Dモーフィングツール、と考えてもらえばわかりやすいと思います。

Anima2Dではざっくりいうと、
下記の4つの工程を経てイラストに動きをつけていきます。
詳しい操作方法については、本記事の最後にある参考記事を見てみてください!

  1. パーツ分け
  2. ボーン配置
  3. ウエイト設定
  4. アニメーション作成

そのような流れを踏まえつつ、今回はAnima2Dという無料のUnityアセットを触ってみて、その感触を記事にしていこうと思います。

※Unityアセット……有志が開発したUnity上で利用できる開発ツール。どんなアセットを知っているかが、開発の質を分けることがあるので超重要!

そもそも私が2Dモーフィングツールを探しているのも、この分野に興味があるからですね。

『ケモミちゃん』や、今後製作したいアクションゲームで、Live2Dみたいなヌルヌルアニメーションを実装してみたい! ってのがキッカケです。
バニラウェア社のゲームを筆頭とした2Dアニメーション演出にはとても憧れますね!

www.youtube.com

同社の「オーディンスフィア」や「十三機兵防衛圏」などは2Dにもかかわらず、
最新の3Dゲームにも引けを取らないインパクトがありますよね。

ゲーム開発中も技術情報を調べていると、インディーズゲーム問わず、2D表現という文化が独自に進化していることをひしひしと感じていました!

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Anima2Dを操作している様子

その他に2Dアニメーションではどんなツールがあるか?(Live2D、Spineなど!)

Anima2D以外にはどんな選択肢があるかも簡単にまとめてみました!
Unityと連携可能な2Dモーフィングツールを4つほどざっくり紹介します。

Live2D
www.live2d.com
おそらく国内では最も有名な2Dモーフィングツール。
Pro版とFree版があり、機能制限されたFree版であれば無料。
凝ったモデルを作らないのであればFree版で十分そう。
Unityと連携するためのSDKが存在し、ドキュメントも豊富。

Spine
ja.esotericsoftware.com
Unity上のスクリプト(C#)からSpineで作成したアニメーションを細かく制御することが出来る。
EssentialとProfessionalの2つがあり、 料金は$69 USD と $299 USD。
※ただしEssential版はかなり機能が制限されている
日本語のドキュメントが比較的少ないのが難点。

SpriteStudio
www.webtech.co.jp
アニメーションの補間性能が強力とのこと。
ライセンスはプロフェッショナルとパーソナルがある。
料金は 4,900円/月 と、880円/月。
SDK は Unity と Cocos2d-X と CoronaSDK に対応している。
日本語のチュートリアルサイトが豊富。

AnyPortrait
assetstore.unity.com
Anima2Dと同様、Unityのアセット。※ただしこちらは有料($49)
SpineやSpriteStudio等の外部ツールに引けを取らないパワフルなアセット。

いろいろ調べた結果
というわけでいくつか他の2Dモーフィングツールも検討しましたが、いきなり高機能な有料アセットに挑戦するのは敷居が高いように感じられたので、無料かつ導入が楽そうなAnima2Dから触ってみました!

Anima2Dを触ってみた感想

とにかく導入&入門が楽でした!

Unity内で作業が完結しているため、ツール間で素材を連携する煩わしさがないこともポイントです。Unityのスクリプトで拡張可能なため、Unityに慣れている人ほど使いやすいかもしれません。詳細については本記事の最後に、参考記事まとめましたので是非読んでみてください!

ただし、FFD(スプライトをメッシュ化、分割をし、動的にメッシュを変形させる機能)が無いところなど、どうしても有料アセットには機能面で劣ります。なのでAnima2Dを触ってある程度慣れてきたらパワフルな有料アセットに手を出すのもよさげですね。

ちなみにこのアセット、Unityの標準機能として統合されるらしいんですが、
もう統合されてたりするんですかね?(最新版のUnityのなかから見つけられていない)

次回予告

ということで簡単ですがAnima2Dの紹介でした。

現在、ケモミちゃんの旅で作成したプログラムの改良を進めて次回作の開発に備えています。その際に作ったものや、触ったアセットの紹介などを今後投稿していければなと思います!※ 気力があればCorgi Engine(Unity上で動作する2Dゲームエンジン)の紹介をできたらいいなって

もっと精進します。以上!